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Youtubeのお気に入りアニメーションを語りたい

執筆者の写真: ふーめーきんふーめーきん





8月も終わりましたがまだまだ

暑いですね…ふーめーきんです。

上げる上げるーって言っておいて

一か月遅れてしまいました…。

本当に申し訳ありません…。

今回はゆるーく好きなものの話を

していきたいと思います!







はじめに


 「YouTubeアニメーション」と言えば何を思い浮かべるでしょうか。子供向けアニメでしょうか。それとも終始カオスな展開が続いていく感じのものでしょうか。YouTubeには様々な国のクリエイターさんが思い思いのアニメーションを作っています。日本人の方も「自主制作アニメ」と称して沢山の動画が投稿されています。


 まあ今回はそんな濁流に埋もれている…かも知れない動画を私の個人的な選定基準で選び抜き、幾らか紹介させて頂きたいなと思います。ちょっと人によっては不快な(恐怖的感情を呼び起こすなど)表現があるかも知れません。


 そうそう、今回は各動画のサムネイルとリンクを貼っておくので先に見ておきたいという人は画像下のリンクから飛んでみて下さいね。




1,Love & Theft












 ドイツのアニメーション監督Andreas Hykadeさんの作品です。モーフィングアニメーション、と言われるもののようですが、名の通りこの動画内では様々なキャラクターの顔が目まぐるしく変わっていくものとなっています。名前が出てこなくても顔だけは見たことあるというキャラもいるのではないでしょうか?


 次はどんな変化をするのか、という風にどんどんと引き込まれていき、サイケデリックな色彩に惹かれてしまいました。音楽も更に激しくなったり、穏やかになったりするなど、何となく芸術作品と言った方が正しいのかな…とも思いました。


 余談ですが、私のTwitterのアイコン(2020年9月現在)もこの動画をイメージしたものになっています。グロテスクな美しさっていうものもあるのかなと考えさせられるいい機会になりました。



2,Anytime is ice cream time












 イギリスの絵本作家Steve Cuttsさんが制作したアニメーションです。初見ではあまりの展開の速さに何が何だか分からなかったので、そもそも「ice cream time」とは何ぞや、という感じだったのですが、一つの解釈が面白かったのでそれを踏まえながらの解説をさせて頂きます。


 「ice cream time」とは大きく二つの意味を持つと考えられます。一つは幸せな時間であるということ。動画内でも子供たちが美味しそうにアイスクリームを貪るシーンが存在しています。二つ目は非常に短い時間であるということ。美味しいものはすぐに無くなってしまうもの、ましてやアイスクリームは放っておくとすぐに溶けてしまいます。そんな短時間で形を変えてしまうアイスクリームはちょっと目を離した隙に落ちてしまったりもします。要は、物語の含意は「楽しい時間はあっという間に過ぎ行くものである」ということなのかもしれません。

(貧芸|Hatena Blogより一部改変して引用)


 この物語には様々なアイスクリームがキャラクターとして登場しますが全体的に楽しいといった概念は殆ど登場しません。正直言って初見のときは思い切り嘔吐きました。何と言うかこう…ポップさでグロテスクさを隠しきれていないと言いますか。良くも悪くも人間らしさが全開になっているのでそれがシナジーの呼び水になってるのかも知れませんね。でも私は好きです。


 Steve Cuttsさんの作品と言えば「MAN」が挙げられるのですが、こちらもこちらで思い切り人間の負の部分を見せつけて来るので、言語が無くても伝わる演出というのも含めて国を越えて全世界の人々にメッセージを伝えるアニメの力は凄いですよね。まあちゃんと伝言ゲームが出来ていればの話ですが。



3,鴨が好き












 日本の漫画家、イラストレーター、アニメーターであるキューライスさんの作品です。

「ある晴れた日の午後、中年の男は散歩に出かける。大好きな鴨に会うために…。」という粗筋からも分かると思いますが、話の内容はそこまで変なものでは無いです。しかし、キューライスさんの世界観はかなり独特なので結局様々な憶測が出てきます。


 微笑ましかったり、面白かったり、ホラーだったり、複雑な心境と淡々と進んでいく展開は結構中毒性が高く、興味をそそられるものでした。個人的に一番好きなシーンは電車が麺を啜るようにトンネルに吸い込まれていく所ですね。あ、これは比喩じゃないです。


 キューライスさんはTwitterなどもやっていらっしゃるので興味があればそちらも覗いてみると良いかも知れません。



4,朱












 このままだと私のイメージが『イギリスのヤバい兵器を押し付けてくる武器商人』になりかねないので、次は普通の(普通って何でしょう…?)作品を。


 こちらも日本人、安井万里絵(まりやす)さんの卒業制作の動画です。女の子が突如現れた怪物に追いかけられたりバトったりする熱い作品で、和風テイストな背景がBGMとベストマッチしていて、女の子も2分ほどの動画内で表情がコロコロと変わるのでとてもカッコ可愛かったです。


 上記3つもそうですが、1人で制作しているというのがやっぱり中々信じられませんね。因みにこの方は他にも漫画「少女辞典」やEveさんの楽曲「いのちの食べ方」のMVを制作されています。私もこんな絵を描けるようになりたいなぁ…。



5,The Elephant's Garden












 オーストラリアのフィルムディレクター、Felix Colgraveさんの動画です。古代インドでは大蛇の上に亀が座り、その上の三頭の象が世界を支えていると考えられていました。こちらでもその象が世界を支えていますが、どちらかと言うと引っ張ってますねこれ。


 この動画ではいくつかのチャプターに分けて生き物たちの生態を知ることができます。小さい生き物が大きな生き物にぺろりと食べられると、お約束のようにさらに大きな生き物が現れ…。私たちの世界と全く異なった世界に見えても、弱肉強食の食物連鎖というシステムは変わらないようです。


 いやぁ、私好きなんですよこういう異なった世界の生態系システムを見るの。「アフターマン」とかよく読んでるんですけど、未知の生物の生態って何かワクワクするんですよね。こういう気候だからこういう進化を遂げる…みたいな。「もし象が動かす世界があったとしたら」という未知の世界を想像するだけで胸が高まりますね。



6,Breakfast












 イギリスのアニメーター、Cyriak Harrisさんの作品です。「Baaa」などでお馴染みのあの人ですね。え?アニメーションではない?…アニメーターが作っている動画なのでアニメーションですよきっと(暴論)。


 この動画は車が朝食ののったテーブルを倒す映像をメインにして構成されています。もとになった映像は1940年代の公共情報のコマーシャルのようなものです。この映像に出演しているRichard Massinghamさんは他にも様々な映像を作成していたとか。YouTubeでも検索すれば普通にヒットするとCyriakさんが言っていました。


 彼の「malfunction」という作品もそうなのですが、物凄く古い作品を違和感なく編集できるというのはとんでもない才能だと思ってます。ただ彼の作風として、集合体を形成するシーンをお家芸のように挿入してくるので、集合体恐怖症の方は気を付けて閲覧して欲しいです…!



7,Some Thing












 本日最後はほっこりする作品を。こちらはロシアのアニメーション監督Elena Walfさんの作品です。これには、色んな山が出てきます。石油が採れるもの、金が採れるもの、溶岩が溢れ出るもの…。その中で、主人公の小さい山(画像右)は小石のようなものを大切にしていました。…という感じの粗筋です。


 「山高きが故に貴からず」という言葉があります。物事は見かけだけで判断してはいけないというたとえのこと、なのですが、この動画はそういう感じにピッタリだなと思いました。もしかしたら「山の芋鰻になる」こともあるのではないでしょうか…?










はい、お疲れ様でした!

どうでしょう、楽しめましたか?

私はもう滅茶苦茶楽しめました!!

またこういうのが溜まってきたら

この形式で一気に紹介したいと

思っております!ではまた次回!





 
 
 

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