AIイラストとの付き合い方を考えよう

ふーめーきんです。
そろそろ本格的に寒さが来てますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は今後も注目されるであろう
事象について、私個人の意見を
まとめてみました…!
ぜひ、これを参考にしつつ皆様なりの
考えを持って頂けたらなと思います。
1.そんなに恐いか?「新時代」が…!!!
近年(と言ってもほぼ今年)、単語を入力することでAIがイラストを描いてくれるツールができました。中でも『NovelAI』はアニメ絵の生成に長けており、プロンプトの入力さえしっかり指定すれば神絵師レベルのイラストが生成できるので、良くも悪くもかなり話題になっています。ふーめーきんの周りでもネットの内外問わずAIイラストの話を耳に挟むようになりました。
…まぁこういう技術革新そのものは悪いことではないし、いつか起こりうることだとは思っていたのですが、このAI、国内外で影響力がでかすぎて、沢山の人が超ハイペースでAIイラストを投稿するようになりました。そのため、「Pixiv」では数万を超えるAIイラストが様々な分野から投稿され、一部界隈では1ページ中7割くらいがAIイラストで埋め尽くされる等、早速力の差を見せつけられています。
別のイラスト投稿サイト「ニジエ」ではAIイラストの投稿そのものが禁止されるなど、AIイラストの様子見を行うサイトは多いように見受けられます(一応今後Pixiv内でも対応はするようですが…)。私のフォロワーさんでもそういう否定的な意見をツイートしてる人もいらっしゃいます。
他にも、イラストを描いていたはずの人がAIイラストだけを投稿するようになったりするのを見たり、この有様を見て絵描きを辞める知り合いを見たり…AIイラストが跳梁跋扈する情勢に飲まれた人を何人か確認してきました。
で、こんな状況ゆえAIイラストの絶滅なんてものは到底望めないし、そういう呪詛めいた記事なんかいくらでもネットに転がってると思うので、今回は「AIイラストにまみれた場所でイラストを描く意義はあるのか」について考えつつ、私なりの答えを示せればいいなと思います。ではでは。
2.努力 未来 A Beautiful Star
一枚絵などのイラスト投稿を行う人は、AIイラストの登場で画力や投稿スピードで大きく力負けし、最終的に絵描きを辞める、なんていう方が一部ではいらっしゃいました。今後も恐らくその流れが続いていく予感はします。
なので、見ているかどうかは分かりませんが、少しでも辞めたいとか思っている方に一度踏みとどまってもらうためにこの記事を書きます。
⚠イラスト投稿サイトのうち私はPixivしか使わないので、今回はPixivの話に絞ります。⚠
かつてイラスト投稿はイラストを描く(描けるではない)人間だけの特権だったわけですが、AIイラストの波が来る前に少し問題がありました。
それは『カスタムメイド3D』『コイカツ』『ハニーセレクト』などの3D系ツール(ハニセレに関してはもはやツールかも怪しいですが)を使用した作品が増えたことです。イラストを描かない人もこれを使ってPixivへの投稿ができるようになったのです。何となく、今の時代と似たような展開になっていませんかね?まあこれは厳密にはイラストではないので何とも言えませんが…。
そして今年、AIイラストの台頭でいよいよイラストは人間が描くものであるとは言ってられなくなりました。しかし、当然ですが私達にイラストを描く権利そのものは無くなっていません。
それでも「AIイラストの方が優秀で、自分の絵じゃ太刀打ちできない…」と思うイラスト描きの方もいるとは思ってます。何なら私もそうです。自分の絵がAIの絵に勝てるとは全く思ってません。
ですが私はイラストを描くことを辞めるつもりはありません。将来的にインプレッションが減ろうが、フォロワーさんが全員AIを崇めるようになっても辞めません。ふーめーきんが辞めるのは恐らく物理的にイラストが描けなくなった時だけです(腕が無くなったりとか失明したりとか)。
何でと言われても答えは一つしかありません。
『イラストを描くのが単純に楽しいから』です。
ふーめーきんは自分の描きたいモノが自分の手で創られていくことに楽しさを感じています。かつて小学生の時に誰に見せるでもなく魚類や鯨類のイラストを描きまくっていた頃から十数年、Pixivでは3,000人以上のフォロワーさんがついてくれるまでに成長しました。ありがたい限りです。今じゃ自分が性癖タレナガスクジラに成り果てましたが。

そうは言っても、インプレッションが全て、いいねやブックマーク、フォロワー数が全てだと考える人のほうが圧倒的に多いです。フォロワーさんの一人もかつてそうボヤいていたのを思い出します。
ならイラスト描きの皆さんは、今まで積み上げてきた努力を無に帰すことができるのでしょうか?それならばいっそ、AIに及ばずともできるとこまで頑張ってみてはどうでしょうか?あるいは…この状況を逆に利用してみる、とかはどうでしょう?
3.AI地獄でなぜ悪い
まだAIイラストは黎明期の段階です。世界中で急速な法整備がなされるかもしれないし、やがては一枚絵では最上級レベルの神イラストが普通に生成できるようになるかもしれません。先の未来はまだ分かりませんが、一つ言えるのは、今後のAIイラストの発展やそれを取り巻く環境はこの先も大きく変化し続けるだろうということです。
化物が世に放たれた以上、私達にできることは例のウイルス同様共存の道一択しかありません。最初にも書きましたが、外来種が放たれた川に駆除隊が入っても完全に死滅できないのと同じように、AIイラストの駆逐は完全には達成できないでしょう(駆逐もできなくもないですが、恐らく代償が最も大きいように感じます)。
ただ、ここまで氾濫していると、逆に『手描きイラスト』の需要は上がってくるように思います。
むかし、キュービックジルコニアというダイヤモンドそっくりな混合物、いわゆる人工ダイヤモンドが量産できるようになりました。ダイヤモンドの輝きがより手軽に得られる訳ですし、何より安い。これが市場に氾濫したらダイヤモンドの価格は下がるとの予測も出ていました。
で、実際どうなったのかと言いますと、ダイヤモンドの価値は逆に上がりました。玉石混交の石の部分が比率的に増えた結果、玉の希少価値が上がり、玉そのものの価値に直結したって感じですかね。私としてはこれと同じような形で手描きイラストの需要が上がりそうな予感はしています。
そして、先程「この状況を利用する」なんてぬかしましたが、AIイラストは所謂『神絵師』の良イラストの集合体なので、大体の神絵師の特徴を掴めているわけです。ということは…

……ここからAIの技術盗用、
できそうじゃないですか?(悪い顔)
幸いにして、Pixivには数万以上の
AIイラストがゴロゴロしているし、
しかも自分で画像生成しなくても
欲しい構図なんかはすぐに
得られそうですしねぇ…!(暗黒微笑)
人間のイラストを学んだAIのイラストを人間が学ぶ…という何だかおかしなことになってますが、これもまぁ技術革新の影響みたいなもんですよね。致し方なしってやつです。でもさすがにトレスはダメですよ。
そういうことで、底辺絵師だからといって辞めるという選択をそう簡単に取らないでほしいなと私は思います。だって神絵師に追いつく道が少し舗装された訳ですし、手描きイラストの需要はまだ落ちていません。こういう状況だからこそ、使えるものをすべて使って神絵師を目指して行きましょう!ふーめーきんも一緒に頑張ります!
…オチを思いつかなかったのでここに供養しておきます。ごめんねオチ…。


うーん、何かこういうの面倒だし
あんまり細かく描きたくないなぁ…。
そうだ、こういう時に
AIを使ってみよう!


Stable Diffusion Demoを開いて、『tombstone of punchline
(オチの墓石)』と打って…。
お、結構生成速いな。どれどれ…。


へぇこれが『オチの墓石』なんだ。
…AIってやっぱり難しいんだなぁ、
私にはさっぱりわかんないや!
★果たしてAIと人間の相互理解はできるのか―――‼
文章、イラスト:ふーめーきん(2022/10/23)
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