top of page
  • 執筆者の写真ふーめーきん

作品ウラ話2:ネロン/コクラ






はぁ…ふーめーきんです…。

やってきましたねぇ…この時が…。

はぁ…やりたくないなぁ…。

今回の「作品ウラ話」では、

フォロワーに人気のあの子たちの話を

していくつもりなんですが…

…私、あいつのこと嫌いなんですよ…。







 改めまして、どうも、ふーめーきんです。2024年1月27日は私が創作を始めてちょうど7周年の日です!ということで、今回の記事は私の作品のルーツを探る「作品ウラ話」のコーナーを久々にやっていきたいと思います。


 そして、今回の作品ウラ話のテーマは最近冬コミで頒布した「異常性換選」。その登場人物であるネロン、そしてコクラの誕生について話していきます。



時は遥か10年前…

 ネロンコクラ


 ふーめーきんのオリキャラ群の中でも、この2人は特に異質な存在です。異質な理由はそのキャラクターが決まるまでの時間の長さ。何とこの二人、2014年時点で既に試作ができていたのです。


 この二人がキャラクターとしての自我を持つまでにネロンは6年、コクラに至っては9年近くかかっています。ちなみにふーちゃんこと「ふーめーきん」も、琴ちゃんこと「風鳴琴」もまだデザインすら決まっていない段階…もっと言えば、私がPixivに初投稿をした時が先程書いた通りちょうど7年前の2017年1月27日になるので、まだインターネットに作品を投稿する前の時期です。


 このころのふーめーきんは、当時隆盛してきたスマホやパソコンを持っていませんでした。一応3DSは持ってはいましたが、それが何だという感じですね…。そういうことであまりにも暇を持て余していた当時の私は紙にイラストをたくさん描き綴っていました。もしかしたら今よりもたくさん描いていたかも?


 2014年時点のふーめーきんはすでにTSFにある程度侵されていたので、それを題材としたイラストも描いておりました。能力バトルモノの入れ替わり回、等身大の人形に身体を入れかえられる男の話少女の皮に閉じ込められた男が脱出を目指す話などなど…非常に多岐に渡っていましたが、皆さんすでにお気づきでしょうか。二人のキャラクターの原型となった話が存在していますね。


 結局これらの話はふーめーきん自身の画力やシナリオの作りがいい加減なこともあって、ネット環境を得てからも投稿されることはありませんでしたが、何年か先になって、彼女たちの設定が徐々に固まっていくようになります。



桜は散れども花は咲く

 さて、時は2017年。Pixiv投稿を始めた私は、少し不満がありました。それは「絵が下手なために人が集まらない」ということ、そして「二次創作だけでなく、好きな物を描きたい」ということです。


 後者の不満を解決すべく、私は過去の作品を漁り、気軽に描ける子を探しました。その結果、先述の皮に閉じ込められた男の話のイラストが出現。「これだ!」と思った私はイラストを当時の画力でリメイクして投稿しました(←画像)。今の私の作品を見ると信じられないかもしれませんが、こちらがネロンの原型になります。一応ジッパーの色や髪の毛の色は今の形になっても変えていないのですが、そのほかはほぼ全とっかえしているのでかなり印象もかわった記憶がありますね。


 結局、しばらくは旧デザインのままでキャラクターを作成しておりましたが、最終的に「ネロン」という名前が決まったのは2020年末。更には2022年に5周年を迎えた際にふーちゃんを含めた主要なキャラクターに大胆なテコ入れを行いました。「異常性換選」のネロンは普段ふーちゃんにエグイ絡み方をしている方ではなく、どちらかといえば旧デザイン時点のキャラクターを元にしています(とはいえ性格周りは特に変更してるわけではなく、追加でふーちゃんへの絡みが爆増したと書いた方が近い可能性もあります)。


 2022年にデザイン変更した現在のネロンですが、そのデザインには「コクラの旧デザイン」も含まれていました。例えば旧ネロンの髪型はサイドテール、旧コクラはツーサイドアップだったのですが、現在のネロンはツーサイドアップになっています。言うなれば現在のネロンは「旧ネロン+旧コクラ」のキメラなんですね。性格も旧コクラの要素がプラスされているので(旧コクラは結構ハイテンション寄り)、当初の私はコクラという存在を切り捨てる予定でいました。


 地味なカラーリングから一転してめちゃめちゃ派手になった(ついでにエロくなった)ネロンですが、そのキャラクターの作り方は「嫌いなものの詰めあわせ」でした。「このテンションで絡んでくる人苦手~」とか「苦手な生き物モチーフのデザインにしちゃろ」とか考えているうちにいつの間にか異常な数の改変に繋がりましたね。


 何故ここまでしてネロンをふーめーきんの嫌いなタイプにしたかというと、新デザインを決めるにあたって改めてキャラクター同士の関係性を深堀りする必要があったためです。これは私自身が創作をする際に考えていることですが、キャラクターの関係性は話を作るときに1番重要です。実際は1人が台詞を重ねるより2人で掛け合いをしたほうが遥かに自然に描けるのでそうしているだけですけどね。


 ふーちゃんとネロンの関係性はそれぞれが新デザインになってから構築されたものです。そして、見てもらうとよりわかると思いますが、この2人が登場するイラストや漫画のほとんどでふーちゃんが嫌〜な顔をしています。この2人の関係性を一言で説明するのが割としんどいので、図式化したものを下に貼っておきます。大体こんなもんだと思って下さい。

 前回の作品ウラ話でも少し語りましたが、ふーちゃんは私の生き写しに近く、感性もほぼそのままにしています。結果として現在のネロンをあのデザインに変更したのは、ふーちゃん(私)がネロンに不快感や嫌悪感を抱かせる(それでいて少しばかり心を許している)ためのキャラクターデザインを目指した結果の産物ではないかと思っています。


 そんな訳でネロンをうちの子として正式に迎え入れたわけですが、翌年の2023年にふーめーきんは1つのピンチを迎えます。



壊れた人形に魂を宿すは

 2023年8月。夏コミも終わり、すぐに冬コミの準備を始めなければならない頃…ふーめーきんも冬コミへのサークル参加の申し込みを確定させ、漫画「異常性換選」の制作を開始しました。そして本編のプロットを一通り考えてみて思ったことが1つ。


「もう1人キャラクターが欲しい…」


 ネロン1人だけで話を回すのが難しいと感じた私は、ネロンの相方となるキャラを作り始めました。そこで、キャラクター作りの前に一度過去の落書きを参照することに。5年以上前に描き殴った思い出があったり無かったりする紙を1枚ずつ確認し、既存のオリキャラにそれを任せられないかを画策していました。


 その結果、コクラに白羽の矢が立ったわけなのですが、当時のコクラのキャラクターデザインは大半が新ネロンに簒奪されている状況でした。つまり実質的に完全新規で彼女のキャラクターを作り直す必要があったのです。そこで私は改めて「キャラクター同士の関係性」の観点からキャラクターを作り始めました。


 で、関係性から作る以上、既存のオリキャラ(特にふーちゃんと琴ちゃん)のそれに被らないような関係性を構築したいと考えていました。大体わかっているとは思いますが、ふーちゃんと琴ちゃんの関係性もこちらに図式化したものをおいておきます。なんかちょっとドロッとしてる気はしていますが。

 そのうえでネロンとコクラを見ると、新デザインになってからより傍若無人さがマシマシになったネロンのストッパーが絶対に必要になると感じたので、コクラはそういったキャラクターにすべきだと考えました。そうするとキャラ付けもスルスルと決まっていき、「お嬢様口調」「ツッコミ適正アリ」「たまの天然ボケ」等々の設定を盛り付けて性格面が何とか決まりました。結果としてできた関係性がこちらです。

 中身が決まったので次に外見を決めるのですが、ここがえげつないくらい時間がかかりました。色味や複雑さでネロンと張り合おうとすると確実に負けるので、まとまったデザインの中で何とか形になるように調整しました。顔や手の縫い目はその過程で生まれたものです。口とか手を人形の形にするのは難しいと感じたので「いっそそこだけ人間の物を使ったら良いのでは?」と改造する形になりました。


 結局完成はしたのですが、完成したデザインにはあまり納得がいっておらず、今に至るまで少しずつデザインが変わっています。よかったら比べてみてはいかがでしょうか?(まだサンプルがめちゃめちゃ少ないですけども…)


 ということでコクラという名の別の存在が爆誕することになりました。あとはネロンとうまい具合に合わせて、作り上げられたのが「異常性換選」であるわけです。



終わりに

 さて、そんな訳で今回はネロンとコクラの誕生経緯をざっくり振り返ってみました。こうしてもう一度振り返って考えると2人ともかなり特別な子たちだな〜なんて思っています。実際今まででキャラクターデザインに難航したのはこの2人くらいなので(他は特に苦も無く決まっている)、ある意味思い入れの深いうちの子としてふーめーきんの記憶に刻まれていますね。


 そして本稿で少し触れた「異常性換選」も、今年中に続編(オムニバスなので前作を読まなくても楽しめます)を制作する予定です。今回こそコクラを活躍させてあげたいなと思っているので、完成した暁にはぜひ宜しくお願いします…!







とはいえ今年は恐らく

かなり忙しいということを

さんざん言ってきているので

分かると思いますが…。

と、とにかく8年目も頑張るので

応援よろしくお願いします!



閲覧数:26回0件のコメント

最新記事

すべて表示

作品ウラ話:その1

ふーめーきんのアバターはどうしてできたの? っていうお話。

bottom of page