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永遠に、ずっとこのまま。SCP-3010-JPを紹介!

執筆者の写真: ふーめーきんふーめーきん




こんにちは、ふーめーきんです。

9月はホラー強化月間(自分ルール)!

なのでブログではSCPの紹介記事を

またぼちぼち増やしていきます!


で、初っ端で申し訳ないですが、

今回色々と閲覧注意です…。

文字ので察した人は今すぐ

このページから離れましょうね…!





 今回は報告書の文量は比較的あっさりしているのですが、とにかく補足が必要なワードが多いので精一杯ついてきて下さい。私も頑張ります!


財団の最終兵器、出現!
 

アイテム番号: SCP-3010-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel


 

 さて、今回紹介するSCPのオブジェクトクラスはThaumielです。こちらは前回の記事でも紹介した通り、財団が他のSCPに対抗する手段として用いられることもある、言わば「最終兵器」です。前回は少し変則的な扱いでしたが、今回のThaumielはどうでしょうか…?


 

特別収容プロトコル: SCP-3010-JPは現在、財団技術部門の本部が置かれているサイト-03にて収容されています。SCP-3010-JPは専用観測室にて、常にあらゆる物理的パラメータの値を監視されます (対象パラメータは付属書類3010.Measurement_Manual.txtを参照してください)。数値に変動があり次第、サイト上層部への即座の報告が義務づけられます。

SCP-3010-JP監視室への新たな観測機器の取付は、サイト上層部に申請してください。


 

 特別収容プロトコルですが、収容に際して何か特別な制限は無いようです。ただ特定の場所に置いておくだけ、といった感じなので、割と安全なSCPであることが伺えます。

そして収容時の特別な措置が無い代わりに、常時様々な値を観測されているようです。観測によって何らかの役に立っているのでしょうか?詳細な説明を見ていきましょう。



◯◯のカタチは変わらない
 

説明: SCP-3010-JPは熱力学の法則に反した振る舞いを示す、動物質組織の複合体です。SCP-3010-JPは主に2つのモジュールによって構成されており、両者は一点のポイントで相互に接続しています。また、それ以外の点においても外肢組織などが絡み合っており、両者は複合状態で強固に固定されています。


 

SCP-3010-JPは、2つの動物組織の塊が1点でつながっている姿をしているようです。さらに脚のような組織が絡んでいて、がっちり固まっているらしいですね。「熱力学の法則に反した」部分が異常性なのでしょうか?続きを読んでみましょう。


 

SCP-3010-JPは、未知の反エントロピー的な手段によって、恒常的に内部の状態を保ち続ける準閉鎖系として機能します。本系は熱の発散というかたちで部分的にエネルギー移動を可能としていますが、計測される温度は常に一定です──すなわち発熱による内部エネルギーの変動が生じていないものと思われます。


 

 知らない単語が増えてますね…。


 エントロピーとは、現実世界におけるエネルギーの流れのようなものです。例えば電球。取り付けてスイッチを入れると光りますし、少し暖かくなります。これは電球が電気のエネルギーを光のエネルギーと熱のエネルギーに変換しているからです。要するに、エネルギーが変換される前とされた後でエネルギーの総量は変わらないのです。


 これが反エントロピーになると、それらの法則をガン無視するので、無からエネルギーを生み出したりすることができます。SCP-3010-JPも内部のエネルギーを循環させており(準閉鎖系)、その上発熱はしているものの、内部の循環には変動が起こっていません。少し違うかもしれませんが、SCP-3010-JPは永久機関に近い性質を持っている気がします。


 

上記の点 (そして光吸収や重力影響) を除けば、SCP-3010-JPは一切の外部影響を受けません。外力を加えることによる変形・変質は発生せず、そのあらゆる物理的ステータスは、周囲環境や付着物による誤差を除けば一切の変化を示しません。皮膚表面への化学物質の塗布は如何なる反応も示しておらず、周辺現実性変動の影響も受けません。


SCP-3010-JPが生きているか、それとも死んでいるかは不明瞭です。SCP-3010-JPからは表皮細胞の剥離が発生せず、また組織サンプルの回収も不可能であるため、細胞内活動を直接かつ詳細に観察することは現在まで成功していません。


 

 いよいよ真の異常性が見えてきました。


 SCP-3010-JPはほぼ全ての外部影響を受け付けなくなっているようです。物理的な変形(要は押し潰しなど)を行っても、表皮に影響のありそうな物質を塗っても効果なし。それどころかSCP-3010-JP自身を含む周辺の現実改変すら無効化します。強すぎる…。


 ただし、上述の異常性から傷をつけることすら困難であることがわかります。また、時間の経過による劣化も発生しないため、皮膚片の一枚も落とさない状態ですね。サンプルの回収は難しそうです…。


 

SCP-3010-JPはその固定性のため、基底宇宙の絶対的な定数として振る舞います。この性質を活かし、財団は本アノマリーを種々の財団製計測機器の標準器として運用しています。SCP-3010-JPを利用して較正される財団機器には、マークⅢ カントカウンター、マークⅣ スクラントン現実錨、マークⅢ カーデックカウンターなどが含まれます。


 

 財団はSCP-3010-JPの固定性…つまり「何が起きても変わらない」性質を活かし、財団世界の中での基準値にしている訳です。文の下には財団機器がいくらか記述されていますが、これらは現実改変に関する計測器ですね。SCP-3010-JPはこれらの機器のチューナーとして利用されているようです。


 

本アノマリーはまた、大規模なCKクラス: 現実再構築イベント発生の検出に利用されています──物理法則の微妙な変化、ないしは時間流のズレが確認された場合、重篤な世界改変が生じたものと考えられます。SCP-3010-JPはこれまで3回のCKクラスイベント発生の検出に利用され、そのいずれもが財団により即座に修復されました。


 

 財団は、SCPによる異常性が人類の存続に影響が出る規模まで拡大した際のシナリオを総称して「Kクラスシナリオ」と呼んでいます。Kクラスシナリオにもいくつか種類があるのですが、上述の「CKクラス: 現実再構築イベント」は、過去が大きく改変された結果、物理法則などが上書きされ、現在の人類の姿を保てなくなってしまうものです。財団の目的は「今の世界の維持」なので、Kクラスシナリオの発生は何としてでも阻止しなければなりません。


 SCP-3010-JPは先程の記述通り、どんな改変の影響も受けつけません。つまり、SCP-3010-JPの持つ物理法則と世界の物理法則が違った場合、CKクラス: 現実再構築イベントが発生していることがわかります。この世界の財団は少しの差異であれば割とどうにかできる技術を有しているので、差異を検知できれば修復は容易なはずです。


 

SCP-3010-JPは現在、財団の正常性維持にとって必要不可欠な存在となっています。SCP-3010-JPの更なる広範な利用方の開発、ないしは異常性喪失時の置換のため、その異常性の複製、ならびに二次標準器の開発が進行中です。


 

 財団はSCP-3010-JPをフル活用しており、依存度はかなり高いようですね。しかしSCPは気まぐれなので、いつ異常性を喪失してもおかしくはありません。そこで財団はSCP-3010-JPと同様の異常性を持つ存在などの開発も行っているようです。動物組織の塊とはいえ、果たして複製は可能なんでしょうか?


 本文はここで終わりまして、後の補遺にはSCP-3010-JPの発生経緯が書かれています。いよいよこのSCPが如何にして生まれたのかが明らかになります…。


 

補遺 — SCP-3010-JPの発生経緯

以下の音声記録がSCP-3010-JP発生地点となった民間住宅から回収されました。これは本アノマリーの起源に関する重大な示唆を与えるものです。


[前略]

音声1: (性的興奮を伴う絶叫)

音声2: うぁ……っ。

[しばらくの間、荒い呼吸音だけが続く。]

音声1: ん。

音声2: ん……?

音声1: 抜いちゃやだ。このままぎゅーってして。

[数瞬、ベッドのシートが擦れたのであろう物音。]

音声2: これでいい?

音声1: うん。

[荒い呼吸音が続く。少しずつ声は落ち着いて行くようである。]

音声1: ねえ、リョウくん。

音声2: 何?

音声1: このままずっと繋がってたいなって。

音声2: えー。ちょっとだけな。

音声1: やだ! ずっとこのままがいい。永遠に一緒にいたいの。

音声2: はは……よし、このままもう一戦やっちゃうか。

音声1: (性的興奮を伴う声) もう、リョウくんったら……あ。

音声2: ミカ……? ん、あれ? あっ。

[呼吸音が静止する。]

[後略]


 

………。






えっちだあぁぁ

ぁぁぁぁぁぁ⁉








ということで、ここからは考察パートに入ります。


ピロートーク、挿入ります!

 え〜…考察もクソもないだろ!という感じですが、SCP-3010-JPとは、人間の男女(ミカとリョウ)が性交している間に本人たちの時間が停止してくっついたままになってしまった複合体です。文章中に出てきた「接合」というのはつまり「入っている」ということですね。ミカとリョウはずっと抱きしめ合ったまま、永遠に繋がっている訳です。音声記録でミカが望んだ通りになったので本人的には満足…なんでしょうか。一切動かないのでおそらくは意思疎通もできない訳ですけど。


 そして、2人は財団によって世界の危機を救うための計測機器の標準として利用され続けているのです。言い換えれば、2人はずっと裸で抱きしめあっている状態でジロジロ見られているということになりますね。世界が終わったとしても、変わったとしても2人の愛は変わることはありません。2人は幸せなセックスをして終了、とでも言えば良いのでしょうか。愛は絶頂のうちに終わるのです。…いや、時が止まっているので永遠に終わらないとも言えるのですが。




SCP-3010-JP

時よ止まれ、汝はなんかもうスゲーエロい





…これ担当職員も相当気まずいだろうなぁ…。







…さて、閲覧お疲れさまでした!

今月はあと数回こういった(?)記事を

投稿していくつもりです!

次回もよろしくお願いします…!







 

SCP-3010-JP by Dr_Kasugai (http://scp-jp.wikidot.com/scp-3010-jp)

SCP財団日本支部 (http://scp-jp.wikidot.com)

この記事の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。

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